知って欲しい診療情報

高齢の動物さんに多い「目の病気」

= 知らない間に盲目に!? =

皆さんは動物さんの目をよ~く見たことがありますか?

「目が赤い」

「目をよくかく」

「目やにがたまっている」

などの症状があれば『なんだか目がおかしいな?』と気づくことができると思います。
特にわんちゃんは元来視力の弱い動物で、人間で言えば近視に当たります。

人間ほど視力に対する依存度は強くないので、犬が盲目になっても、飼い主がすぐに気づかないことも往々にしてあります。

特に片方だけの盲目の場合は、飼い主が生涯それに気づかないこともよくあります。

= シニア(7歳以上)に気をつけて欲しい目の病気 =


代表的な目の病気は「白内障」と「緑内障」です。

「白内障」は病名のように目が白濁してくるので、飼主様が異変に気づきやすい病気です。(ただし、白濁が認識できる頃は末期です)

しかし、「緑内障」は目が緑色に変色するわけではありません。むしろ肉眼では赤くなります。故に、病気に気づくことがとても難しい疾病です。

「目が赤くなる」理由は3~4つありますが、最も重要な病気が「緑内障」です。急性緑内障の場合はすぐに治療しなければ、ほとんどの場合で失明してしまいます。

「緑内障」という病気は、眼内圧が正常な限度を超えて長時間にわたり上昇し(高眼圧)、眼球の奥の視神経が圧迫されて障害を起こし、視野狭窄から失明にいたります。
その為、緑内障の診断として最も重要なものが『眼圧の測定』です。

当院でも『眼圧の測定』が可能です。