知って欲しい診療情報

冬に増える動物たちの腰痛

年も明けて晴れやかな気分で外に出た瞬間、凍えるような寒さ。そんな方も多いのではないでしょうか?

そんな寒さのせいか、当院には最近腰痛のわんちゃんが多く来院しています。腰痛と一口に言っても、原因はさまざまです。

 

東洋医学では

腰の痛みは、冷えによる水の停滞にあるとされます。冷えて、血の巡り、水のめぐりが悪くなり、一部に滞ってしまうのです。水が原因となるので、この水(血流)をうごかせてやれば、痛みは取れていきます。

 

もっとも有効な方法は、適度な運動をして体を温め、血のめぐりをよくし体外に尿をたくさん出すことです。腎の働きが衰えると、腰痛になります。膝が痛いのも、同じく、腎の衰えからということも考えられます。

当院では痛がるわんちゃんに運動をさることはできませんので、まず患部に赤外線レーザー照射をすることで温め、血行を良くすることで症状を緩和するようにしています。

 

基本的な考えは上記のような内容ですが、腰痛の原因が椎間板ヘルニアというような場合もあります。この場合は、手術が必要ですし、絶対安静が原則になります。腰痛改善のためにわんちゃんに運動をしたが、椎間板ヘルニアだったために逆効果。そんなことも考えられます。

 

ちょっと足が震えるとか、尻尾があがらず元気ないなどの症状があったら、それは腰痛の兆候です。また、わんちゃんを立たせてみて両足が内側に寄って狭い幅で立ったり、背中が丸くなってかばっているような姿勢の時、背中をブラッシングする時に嫌がるなどの状態が見られたときも要注意です。

気になる時は、様子を見るのではなく、ご相談ください。